XXIII. IMAP,POP3,NNTP関数

これらの関数を動作させるには、--with-imap を付けて PHP をコンパイルする必要があります。 この際に、C クライアントライブラリが必要となります。 最新版を ftp://ftp.cac.washington.edu/imap/から取得し、コンパイルして下さい。 その後、c-client/c-client.a /usr/local/lib/libc-client.aまたはリンクパスが通った 他のディレクトリにコピーし、c-client/rfc822.h, mail.h,linkage.h/usr/local/includeまたはインクルードパスが通った 他のディレクトリにコピーして下さい。

IMAP関数がサポートするのは、その名前から連想されるようにIMAPプロトコルに 限定されているわけではないということに注意して下さい。 実際の処理を行うCクライアントライブラリは、NNTPPOP3、ローカルなメールボックスへのアクセスもサポート しています。

この文書では、提供される関数に関する全ての話題の詳細について立ち入ることは できません。より詳細な情報については、Cクライアントライブラリのソースに付属する ドキュメント(docs/internal.txt)および以下のRFCドキュメント で提供されています。

  • RFC821 : Simple Mail Transfer Protocol (SMTP)

  • RFC822 : Standard for ARPA internet text messages

  • RFC2060 : Internet Message Access Protocol (IMAP) Version 4rev1

  • RFC1939 : Post Office Protocol Version 3 (POP3)

  • RFC977 : Network News Transfer Protocol (NNTP)

  • RFC2076 : Common Internet Message Headers

  • RFC2045 , RFC2046 , RFC2047 , RFC2048 & RFC2049 : Multipurpose Internet Mail Extensions (MIME)

詳しい概観については、David Woodによる本 Programming Internet Email でも得ることができます。

目次
imap_append — 指定されたメールボックスに文字列メッセージを追加する
imap_base64 — BASE64 でエンコードされたテキストのデコード
imap_body — メッセージ本文を読む
imap_check — 現在のメールボックスをチェックする
imap_close — IMAP ストリームをクローズする
imap_createmailbox — 新しいメールボックスを作る
imap_delete — 現在のメールボックスから削除するメッセージに印を付ける
imap_deletemailbox — メールボックスを削除する
imap_expunge — 削除用にマークされたすべてのメッセージを削除する
imap_fetchbody — メッセージ本文中の特定のセクションを取り出す
imap_fetchstructure — 特定のメッセージの構造を読み込む
imap_header — メッセージ・ヘッダを読み込む
imap_rfc822_parse_headers — 文字列からメールヘッダを解釈する
imap_headers — メールボックス内の、すべてのメッセージのヘッダを返す
imap_listmailbox — メールボックスのリストを読む
imap_getmailboxes — メールボックスのリストを読み込み、各ボックスに関する詳細な情報を返す
imap_listsubscribed — 購読中のすべてのメールボックス一覧
imap_getsubscribed — 購読中の全メールボックスの一覧
imap_mail_copy — 指定されたメッセージをメールボックスにコピーする
imap_mail_move — 指定されたメッセージをメールボックスに移動する
imap_num_msg — 現在のメールボックスのメッセージ数を取得する
imap_num_recent — 現在のメールボックスにある新規メッセージの数の取得
imap_open — メールボックスへの IMAP ストリームのオープン
imap_ping — IMAP ストリームの有効性チェック
imap_renamemailbox — メールボックスの名前を変更する
imap_reopen — 新規メールボックスへのIMAP ストリームを再度オープンする
imap_subscribe — メールボックスの購読
imap_undelete — 削除マークがついているメッセージのマークをはずす
imap_unsubscribe — メールボックスの購読をやめる
imap_qprint — quoted-printable 文字列を 8 ビット文字列に変換する
imap_8bit — 8bit 文字列を quoted-printable 文字列に変換する
imap_binary — 8ビット文字列をbase64文字列に変換する
imap_scanmailbox — メールボックスのリストを読み、メールボックスのテキストにおいて 文字列を検索する
imap_mailboxmsginfo — 現在のメールボックスに関する情報を得る
imap_rfc822_write_address — 指定したメールボックス、ホスト、個人情報を適当にフォーマットされた電子メールアドレスにして返す
imap_rfc822_parse_adrlist — アドレス文字列を解釈します
imap_setflag_full — メッセージにフラグをセットする
imap_clearflag_full — メッセージのフラグをクリアする
imap_sort
imap_fetchheader — メッセージのヘッダを返す
imap_uid — 指定したメッセージシーケンス番号の UID を返す
imap_msgno — 指定したUIDのメッセージ番号を返す
imap_search — 指定した検索条件にマッチするメッセージを配列として返す
imap_last_error — ページリクエスト時に生じた直近の IMAP エラーを返す
imap_errors — ページのリクエストの間かエラースタックがリセットされて以来 生じた全てのIMAPエラーを返す
imap_alerts — ページリクエストの間または最後にスタックがリセットされて以来発生した 全てのIMAP警告メッセージを返す
imap_status — 現在のメールボックス以外のメールボックスの ステータス情報を返す
imap_utf7_decode — 修正版UTF-7 エンコードされた文字列をデコードする
imap_utf7_encode — 8ビットデータを修正版UTF-7テキストにに変換する
imap_utf8 — テキストをUTF8に変換する
imap_fetch_overview — 指定したメッセージのヘッダ情報の概要を読む
imap_mail_compose — 指定したエンベロープおよびボディーセクションに基づきMIMEメッセージを作成
imap_mail — e-mailメッセージを送信する