2001年5月26日、千駄ヶ谷の日本青年館において長野県諏訪二葉高校同窓会東京支部の総会があり、定員270名のところを300人を上回るという大盛会でした。この日の午後の講演は「良寛と芳平」という演題で、かつての宮芳平の教え子がこぞって出席いたしました。長い同窓会の歴史の中で、宮芳平についての講演は初めての試みでした。しかも、たまたま今年度の役員として参加しておりました私には、いっそう感慨深いものがありました。その準備段階で、ご主人から今年が伊東けい子さんの七回忌に当たり、作品展をしたいというお言葉を聞いて、何か強い因縁を感じずにはいあられませんでした。
 
 伊東けい子さんは、1954年から1956年までの3年間を、画家、宮芳平の勤める諏訪二葉高校の美術部で私達と共に過ごしました。当時の宮芳平