CECH-2000シリーズ以降のモデルでは、Open Platformの機能は利用できません。
また、CECH-2000シリーズより前のモデルでも、システムソフトウェアをバージョン3.21以上にアップデートすると、Open Platformの機能は利用できなくなります。
ブートローダのインストール方法と、Linuxのインストール
PS3™にLinuxをインストールする方法は、各Linuxディストリビューションによって異なります。本ページでは、ブートローダのインストールと、Linuxのインストールについて、一般的な方法を紹介します。実際のインストール方法について詳しくは、Linuxディストリビューションの提供元、または、関連するコミュニティでご確認ください。
手順1 ブートローダの入手
LinuxディストリビューションによってはブートローダがDVDパッケージに含まれていることがありますが、その他の場合はWebサイトからダウンロードする必要があります。
現在、“kboot”と“petitboot”の2種類のブートローダが存在しています。入手したファイルの名前が“kboot-20080609.bld”のようになっている場合は、PS3™で正しく認識されるために、ファイル名を”otheros.bld”(半角小文字)に変更してください。
手順2 ブートローダを入れる記録メディアの準備
パソコンを使って記録メディアに”PS3”(半角大文字)という名前のフォルダーを作成し、その中に”otheros”(半角小文字)という名前のフォルダーを作成します。作成した”otheros”フォルダーの中に、入手したブートローダを”otheros.bld”(半角小文字)という名前で保存します。
記録メディアには、USBメモリまたはCD/DVDが利用できます。USBメモリを使う場合は、USBメモリがFATファイルシステムでフォーマットされている必要があります。作成したフォルダーをWindowsパソコンで確認すると記録メディアのルートから “PS3¥otheros¥otheros.bld”となっているはずです。
Mac OS XとLinuxパソコンでは“PS3/otheros/otheros.bld”となります。フォルダー名とファイル名は必ず半角で入力してください。上記以外のフォルダー名/ファイル名で保存したときは、ブートローダが正しく認識されません。
手順3 PS3™にブートローダをインストールする
ブートローダが保存されたUSBメモリ、またはCD/DVDをPS3™にセットします。次に、[設定]>[本体設定]>[他のシステムのインストール]を選ぶことで、記録メディアまたはディスク上に保存されているブートローダファイルが検索されます。
画面の指示に従って、インストールを行います。「利用可能なインストールデータが見つかりませんでした」と表示された場合は、記録メディアまたはディスク上のフォルダー名とファイル名が正しいか確認してください。
手順4 PS3™がブートローダから起動するように設定する
[設定]>[本体設定]>[優先起動システム]で[他のシステム]を選び、PS3™を再起動してください。さきほどインストールしたブートローダが起動します。
手順5 Linux のインストールを始める
LinuxのブータブルインストールディスクをPS3™にセットします。Linuxのインストールを開始する具体的な方法は、Linuxディストリビューションによって異なります。
例えば、Fedora 10の場合は、コマンドラインから“linux noselinux video=720p”と入力しますが、他のLinuxディストリビューションではEnterキーを押すだけですむ場合もあります。もし、“linux32”と“linux64”の両方がインストールメニューに表示される場合は、“linux64” を選んでください。PS3™では64bit Linux kernelしか実行できません。
Linuxのインストールを継続するには、入手したLinuxディストリビューションのDVDに含まれる説明書やWebサイト、または関連するコミュニティで提供されている情報をご確認ください。